
会社を休みたい。そう思ったとき、勤務先から提出を求められることが多いのが、医師の診断書です。この一枚の紙の前で、多くの方が足を止めます。
「これをもらえば休めるのだろうか」「そもそも適応障害くらいで出してもらえるのか」「お金はいくらかかるのか」——受診を迷っている段階で、こうした疑問はなかなか人に聞けません。このページでは、適応障害の診断書について、何が書かれるのか、いくらかかるのか、受け取るまでにどんな流れをたどるのかを、順番に整理します。神戸・三宮で受診を考えている方が、当日の持ち物や心構えまでイメージできるように書きました。
三宮駅前こころのクリニック(神戸市中央区・JR三ノ宮駅徒歩4分)では、医師が必要と判断した場合、適応障害の診断書を初診当日に発行することも可能です(必ず当日に出せると約束するものではありません)。診察を担当するのは、院長・宇治田直也と副院長・近藤大貴(いずれも精神保健指定医)です。
適応障害そのものについては、適応障害のページでくわしく説明しています。あわせてご覧ください。
診断書は「休むための紙」だけではない
診断書と聞くと、休職の手続きを思い浮かべる方が多いと思います。代表的な用途のひとつですが、それだけではありません。適応障害で診断書が役立つ場面には、おもに次のようなものがあります。
職場に休職を申し出るとき
「療養が必要」と医師が判断したことを、会社に客観的に伝える書類です。休職の可否や手続きの進め方は勤務先の就業規則によりますが、多くの場合、診断書の提出を求められます。上司や人事に口頭で症状を説明する負担を減らせることも多いものです。休職の進め方全体については適応障害の休職中の過ごし方にまとめています。
傷病手当金など、お金の制度を使うとき
休職中の生活費を支える傷病手当金は、健康保険の被保険者が一定の要件を満たした場合に申請できる制度です。このとき使うのは一般の診断書ではなく、申請書のなかの医師が記入する欄(療養担当者記入欄)で、支給の可否は加入先の保険者が判断します。いずれにせよ、受診していることが前提になります。制度のしくみは傷病手当金のページでご案内しています。
勤務の配慮を求めるとき
休職まではしないけれど、残業を減らしたい、配置を見直してほしい——そうした配慮を職場に相談する材料として使うこともあります。
このように、診断書は「休むための紙」に限りません。ご自身がどの場面で必要としているのかを診察でお伝えいただくと、それに合った書類をご案内できます。当院の書類全般の取り扱いは診断書についてのページにまとめてあります。
診断書に書かれる内容
一般的な休職用の診断書には、病名・症状の概要・療養期間の目安・医療機関名などが記載されます。いざ受け取るとなると、「どこまで書かれるのか」が気になる方は少なくありません。職場に症状の細かいところまで知られたくない、という不安はもっともです。項目をもう少しくわしく見ていきます。
- 病名(例: 適応障害)
- 現在の症状の概要
- 療養や休職が必要な期間の目安(例: 「〇月〇日より約1か月の自宅療養を要する」)
- 診断日と医療機関名・医師名
記載内容は、書式や提出する目的によって変わります。診察でお話しいただいた細かな経緯まで、そのまま書き写すものではありません。記載への不安やご希望があればうかがいますが、病名を含む医学的な記載は、診察の結果と提出目的に基づいて医師が判断します。
療養期間は、その時点の状態をもとに医師が判断します。まず短めの期間で発行し、経過を見ながら必要に応じて見直していくこともあります。「一度出したら終わり」ではなく、回復にあわせて再評価していくものだとお考えください。
即日発行も可能なケース、時間がかかるケース
「今日もらえますか」というご質問は、よくいただきます。結論から言えば、初診当日の発行も可能です。ただし、いつでも必ず当日に出せると約束するものではありません。ここは正直にお伝えしておきます。
当日に発行できることが多い場合
診察のなかで、医師が「速やかに休養が必要」と判断したときは、その日のうちに休職用の診断書をお渡しできることが多いです。仕事に行こうとすると涙が出る、眠れない日が続いている、朝どうしても体が動かない。そうしたつらい状態が続いている方は、遠慮なく診察でお伝えください。そのうえで、当日発行できるかどうかは、症状の内容だけで決まるものではなく、経過や生活・仕事への影響を総合的に確認して医師が判断します。
日数をいただくことがある場合
一方で、次のような書類は、内容の確認や様式の取り寄せに時間がかかり、後日のお渡しになることがあります。
- 記載項目が多い書類(障害年金の診断書など)
- 会社や公的機関の指定様式で、確認事項が多いもの
- 初診の情報だけでは判断しきれず、経過を見てから記載したほうがよいと医師が考えた場合
どちらになるかは、実際に診察してみないと分かりません。お急ぎの事情がある方は、予約時や受付でその旨をお伝えいただくと、見通しをご案内しやすくなります。
費用の目安
診断書の作成には、保険診療の診察料とは別に文書料がかかります。休職用などの一般的な診断書は健康保険の対象外で、自費です。これはどの医療機関でも共通のしくみです。一方、傷病手当金の申請書に医師が記入する欄は健康保険が適用され、扱いが異なります(くわしくは傷病手当金のページ)。
当院の文書料は、診断書(当院書式)が4,900円、会社などの指定書式による診断書が6,600円です(いずれも自費)。傷病手当金支給申請書は保険適用のため、3割負担の方で300円ほどです。初診で休職用の診断書(当院書式)を発行した場合、窓口でのお支払いは診察料と合わせて7,500円前後が目安になります。
金額は書類の種類によって変わり、改定されることもあります。最新の料金やそのほかの書類については診断書についてのページをご覧いただくか、受付でおたずねください。
なお、診察そのものには健康保険が適用されます。また、精神疾患のため継続的な通院が必要と認められた場合には、医療費の自己負担を軽くする自立支援医療(精神通院医療)を利用できることがあります。所得などの条件やしくみは自立支援医療のページでご説明しています。
受診から受け取りまでの流れ
初めて心療内科・精神科を受診する方に向けて、当日の流れを簡単にお示しします。
- WEB予約または電話で予約(WEB予約は24時間受付)
- 受付・問診票の記入(今つらいこと、困っている状況をご記入いただきます)
- 医師の診察(ここで、診断書が必要な場面や提出先の希望をお伝えください)
- 診断書の発行(当日発行できる場合はその場で、後日になる場合は受け取り方法をご案内)
診察のときに大切なのは、「どこに」「何のために」出す書類なのかを共有していただくことです。会社の休職手続き用なのか、傷病手当金の申請につなげたいのか。それが分かると、次に必要な書類までまとめてご案内できます。
よくあるご質問
適応障害でも診断書は出してもらえますか?
医師が診察を行い、療養や配慮が必要と判断すれば発行します。適応障害だから出ない、ということはありません。まずは今のつらさを診察でお話しください。
初診の当日にもらえますか?
医師が速やかな休養が必要と判断した場合は、初診当日の発行も可能です。ただし記載項目の多い書類や指定様式などは、後日のお渡しになることがあります。お急ぎの事情は予約時や受付でお伝えください。
診断書には症状の細かい内容まで書かれますか?
一般的には病名・症状の概要・療養期間の目安・医療機関名などが記載されます。相談内容が細かく職場に伝わるわけではありません。表現にご希望がある場合は診察でご相談ください。
費用はいくらですか?
診察料(健康保険適用)とは別に文書料がかかります。診断書は当院書式4,900円、会社などの指定書式6,600円(自費)です。傷病手当金支給申請書への記入は健康保険が適用され、3割負担の方で300円ほどです。最新の金額は診断書についてのページをご覧いただくか、受付でおたずねください。
診断書をもらったあと、休職やお金の手続きはどう進めますか?
休職の進め方は休職についてのページ、休職中の生活費については傷病手当金のページでご案内しています。必要な書類は診察時にまとめてご相談いただけます。
神戸・三宮で診断書を相談するなら
三宮駅前こころのクリニックは、JR三ノ宮駅から徒歩4分、精神科・心療内科の診療を行っています。土日祝も診療しており、平日に休みを取りづらい方もご相談いただけます。WEB予約は24時間受け付けています。
診断書の発行は、あくまで診察のうえで医師が必要と判断した場合に行うものです。「診断書だけ先にほしい」というご希望に、受診なしでお応えすることはできません。診察であなたの今の状態をきちんと確認し、休養が必要と判断すれば、それを書面にする。診断書とはそういう書類だからです。
一人で抱えたまま出勤を続け、体調を大きく崩してから受診される方も少なくありません。「これくらいで受診していいのか」と迷う段階でのご相談も歓迎しています。どうぞお気軽にお越しください。
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「診断書のことで受診していいのか迷う」——そんな段階でも大丈夫です。あなたの今の状態を受け止め、必要な手続きまで一緒に考えます。土日祝も診療しています。
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